体のゆがみについて

体の歪みが必ず何らかの症状を引き起こすとは限りません。ゆがみの質や程度、ゆがんでいた期間、その人の耐久度や環境などにもよるでしょう。

ただひとつだけ確実なのは、歪んでいて得することは何もないという事です。自律神経失調症と診断された方が骨格的に問題があるケースが多いのもたまたまではないと考えます。

局所的なゆがみと全体的なゆがみ

局所的なゆがみ

ある骨が隣り合っている骨に対してずれたり、動きが悪くなったりします。

全体的なゆがみ

体全体を見渡した時の大きなゆがみです。

局所的なゆがみを矯正するのが伝統的なカイロプラクティックの手法です。(正確には「ゆがみ」ではなく「サブラクセーション」という概念ですが、ここでは一般の方に分かりやすいようにあえて「ゆがみ」と表現します)多くのカイロプラクティック院では局所的ゆがみを矯正します。しかし全体的なゆがみに関しては様々な理由で軽視されがちです。

せっかくですからここでは全体的なゆがみを取り上げましょう。

前後のゆがみ

簡単に言えばあなたを横から見た時のゆがみです。最も一般的なものは俗に猫背と呼ばれていますが、私たちは「胸椎の後弯が大きい」という言い方をします。

人間の背骨は24個の骨が繋がって出来ていますが、通常は横から見ればS字型のようなカーブがあります。

首の骨(頚椎)    7個  前へカーブ
背中の骨(胸椎)   12個   後ろへカーブ
腰の骨(腰椎)    5個  前へカーブ


通常の背骨のカーブ
図1 通常のカーブ
後弯+前弯タイプの背骨
図2 後弯+前弯
後弯+後弯タイプの背骨
図3 後弯+後弯

背中の骨は肋骨が付いるので丈夫ですが、首と腰は丸くなった背中のツケ払わされます。

  • 背中の丸さを補うために首が後ろに反る。(図2、図3)
  • 背中の大きなカーブを補うために腰が短い距離で急激に前に反る。(図2)
  • 背中がカーブしている距離が長いために腰が前にカーブできない。(図3)
  • 腰のカーブの影響で骨盤が前や後ろに傾く。(図2、図3)

このような状態は背中の痛みやしんどさの原因となるだけでなく、首や腰の関節や椎間板に大きなストレスを与えます。(それ自体、首の痛み腰痛の原因となります)

ちなみに典型的な椎間板ヘルニアの患者様は図2、3のような骨格をしています。いいえ私は姿勢はいいです、でも肩こりや腰痛、または頭痛もありますというあなたは症状別のストレートタイプストレートネックを調べてみてください。

猫背と言うとまるで個性のひとつのように聞こえますが、「胸椎の大きな後湾」は実は大きなリスクなのです。

左右のゆがみ

あなたを前後から見た時のゆがみです。もちろん真っすぐな背骨が理想的です。

左右にねじれている人はたくさんいますが、丸い背中よりはリスクは少なめです。

ただこのふたつが組み合わさるとリスクははね上がります。

  • もちろん体が左右どちらかに傾く程ゆがめば背中が丸くなくても大きな問題になります。
  • 背骨が左右にねじれている人はまず左右の足の長さが明らかに違います。これは骨盤や股関節のゆがみなどが原因となりますが、これにより骨盤が左右水平ではなくなります。
  • 背骨の土台の骨盤が左右水平でなくなれば上も当然左右にゆがみます。
  • 左右のゆがみがひどくなれば側弯症という疾患名がつきます。

左右の歪みの厄介なところは、猫背と違ってかなり歪まないと本人はもちろん周りからも気付かれない事です。何らかの症状が出る頃には歪みを通り越して変形してしまっているケースも珍しくありません。(気になるあなたはゆがみチェック側弯症も調べてみて下さい)

治療への道筋は?

  • もちろん丸い背中(胸椎)は矯正します。
  • 首や肩、胸の筋肉、筋膜を調整します
  • 骨盤や股関節、その周りの筋肉や筋膜なども調整して左右の足の長さをそろえ、骨盤を左右水平にします。
  • がみにつながる習慣やクセ、日常的な姿勢や座り方なども改善しましょう。
  • 日々のストレッチも大切ですよ。
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大阪市平野区のカイロプラクティック・ブリーズ

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