股関節痛について

股関節の痛みを主訴にカイロプラクティック院に来られる方は少なくありません。しかし多くの筋肉が股関節の上を通過しますから、実際には関節そのものではなく筋肉自体に問題を生じているケースもよくみられます。

そのような場合でも足の付け根の前側が痛ければ患者さんの自覚としては「股関節が痛い」=「股関節が悪い」と認識されている事がほとんどです。ただ関節にもともと何らかの問題があって、初期症状としてまず筋肉に問題が生じるというケースももちろんあります。

股関節そのものが問題となるケース

股関節は先天的な問題や成長過程での問題がその後の股関節の健全性や耐久度に大きく影響します。簡単に言えば骨の形によっては関節の変性(老化)の速度が早まってしまうという事です。

股関節は寛骨臼というくぼみに大腿骨頭という球形の骨がはまってできています。

骨と骨が接する部分には軟骨がありますが、本来最も負荷がかかる部分の軟骨は他よりは分厚くなっています。

しかし寛骨臼と大腿骨頭の位置関係によってはこの分厚くなった部分とは別の場所に多くの負荷がかかる事になるわけです。これが関節の老化を早める原因となります。

改善への道筋は?

基本的には股関節にかかるストレスを最小限にする、寛骨臼と大腿骨頭を出来る限り良い位置関係にするという考え方になります。

  • 体全体のバランスの改善
  • 骨盤のゆがみや傾きの矯正
  • 左右の足の長さをそろえる
  • 股関節や骨盤をまたぐ筋肉の強化やストレッチ
  • 股関節の可動域の改善や維持

 

股関節をまたぐ筋肉が問題となるケース

股関節周辺にはたくさんの筋肉がありますが腸腰筋(股関節を曲げる筋肉)や大腿直筋(膝を伸ばす+股関節を曲げる筋肉)、内転筋群(足を内側に引き寄せる筋肉)などに問題が生じるケースはめずらしくありません。

改善への道筋は?

  • 筋肉や筋膜自体の調整
  • そこにストレスを与えている全体的なバランス自体の改善(骨盤のゆがみや下肢の筋バランスなど)
  • ストレッチや強化
  • 過用(使いすぎ)が原因であれば休息(スポーツ選手など)

 

その他のケース

  • 大腿筋膜張筋や腸脛靭帯、中殿筋などに問題が生じれば「股関節の外側が痛い」と感じるかもしれません。
  • 椎間板ヘルニアもヘルニアを生じた場所によっては股関節周辺に神経症状を生じます。
  • 滑液包(筋肉の摩擦を軽減する袋のような構造)の問題。
  • ペルテス病や大腿骨頭すべり症など成長期に骨自体に問題を生じる疾患もありますから、お子さんが股関節の痛みを訴える場合は注意が必要です。

 

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