このコーナーでは、体に対して無意識に行っている事を意識的に行うように心がける、という部分を掘り下げてきました。
とはいえ私たちが体に対してコントロール出来る範囲は、通常は制限があります。
それこそ心臓が鼓動を刻んでいるのは、私たちが意図的に行っている事ではありません。
オートマチックに働いている、動いている部分の方が多いし大きいでしょう。
しかし私たちの体はいい意味でも悪い意味でも、環境に適応する能力、性質を持っています。
故に自分が身を置いている環境に気を配る事で、体の良い反応を導く事も可能です。
分かりやすく体の形の問題に例えてみましょう。
アスリートの体つきなどを見れば分かると思いますが、競技によって体格、筋肉の付き方などが似通っているとは思いませんか?
体操選手や水泳選手などは特に分かりやすいと思います。
これこそ体が環境に適応して変化する証です。
同じ理屈で、毎日丸くなってパソコン作業をしている方は、姿勢、ひいては背骨の形も悪い意味で環境に適応して変化してしまいます。
体に良い環境さえ作れば、私たちの体は命令しなくても、勝手に良い反応で応えてくれるのです。
もちろん仕事上、体に悪いと分かっていても避けられない「悪環境」もあるでしょう。
それでも工夫のやりようはあるはずです。
出来る限り良い環境を体に提供してあげましょう。