健全な関節にはジョイントプレイという可動域があります。
例えば横向きで寝た状態で背骨の一部分を押せば、健全な関節の状態であれば動きを感じます。
しかし何らかの不具合を生じていると、このジョイントプレイが失われ、動かない状態になってしまいます。
このような関節を私たちはハイポモビリティ、可動性減少関節という言い方をします。
この可動性減少関節は様々な症状を引き起こすきっかけとなるだけでなく、体の他の部位にも悪影響を及ぼす力を持っています。
簡単な例えを挙げれば、頚椎の関節が可動性減少関節に陥ると、頭痛を引き起こす原因となりますし、首や肩の周りの筋肉も硬くなってしまいます。
この場合は筋肉をほぐしても、おそらく根本的には楽にはなりません。
頚椎の関節自体の状態を改善させる必要があります。
筋肉が硬い、こっている、という自覚は持てても、関節のジョイントプレイが失われている事を自覚するのは難しいでしょう。
もっと言えば「関節の健全性」を意識して生活している方はほとんどいないはずです。
しかし関節を良い状態に保つのは、健康に生きる上でとても重要な事なのです。
ほぐしやさんに行っても、楽になるのはその時だけ、という方はたくさんいらっしゃいます。
そのような方はぜひ一度、筋肉だけでなく関節にもアプローチする方法を試してみて頂きたいと思います。