左右の足の長さは、基本的には同じなはずですよね。
骨折や何らかの骨の問題がない限りは。
しかし、これは誰もが確認できますが、うつ伏せでまっすぐ寝た状態で左右の足の長さを比べてみると、左右差がある事がほとんどです。
この差を下肢長差と言います。
やや差があるという人もいれば、明らかに大きな差がある方もおられます。
もちろん大きな差がある方の方が、体には様々な不均衡なストレスがかかります。
加えて下が歪んでいれば当然、上の構造も歪んでいきますので、単に「左右の脚の長さが違う」だけでは済まないのです。
例えば梨状筋症候群の方は、下肢長差が大きい傾向がありますし、中高年で膝痛を訴える方は、長い側の脚に問題が起こりやすい傾向があります。
下肢長差は骨盤や股関節の歪みはもちろん、上半身の歪みも原因となって生じます。
この下肢長差は極端に大きいものでなければ、施術によって揃えるのは難しい事ではありません。
ただ残念ながら、その分長持ちもしません。
しかし多くのケースでは日頃の誤ったクセ、立ち方や座り方を見直した上で正しいストレッチを続けていれば、良い状態はかなりキープする事が出来ます。
大切なのは施術によって揃った、整えた後の管理なのです。
と言え、あまり真っすぐである事、左右対称である事に神経質になる事もありません。
ただその方が良いというだけで、不可欠なわけではありません。
少し歪んでいるくらいなら、大きなリスクにはならないでしょう。
ただそれでも、歪んでいて得をする事は何もないのもまた事実です。
ご自分の歪みのパターンとそれに有効なストレッチぐらいは、知っておいても良いのではないでしょうか?