ストレスが胃腸にくる、というのは実体験も含めてご存じの方も多いかと思います。
しかし筋骨格系にもストレスは大きな影響力を持っているのをご存知でしょうか。
実は私自身も体験したことがあります。
自分で開業する前に、ある院に勤めていたのですが、そこがそれはもうストレスいっぱいの場所でしてね。
でも当時はそのストレスすらエネルギーに変えて動こうと思って働いてました。
するとある時に腹横筋というお腹の深層にある筋肉がつるようになりましてね。
これがもう痛いというか、息が出来ないというか、しばらく動けないんですよ。
2週間ほどで自然に回復しましたが、あの時は本当に参りました。
他にも例を挙げてみましょう。
骨盤や股関節の歪みなどが原因で、左右の脚の長さは容易に変わります。
これを下肢長差と言いますが、原因となっている部位や歪みの方向を確認する、あるテスト法があります。
この方法では関節に軽く負荷を与えたりするのですが、簡単に言えば原因となっている関節を歪んでいる方向に軽く負荷をかければ、下肢長差はより大きくなります。
しかし実は体に直接負荷を掛けなくても、言葉でストレスを与えるだけで下肢長差は大きくなるのです。
にわかには信じがたい話かもしれませんが、みなさんも実験すれば確認できるはずです。
ストレスは内臓や血管、自律神経だけでなく、筋骨格系にも大きな影響力を持っているのです。
現代社会ではストレスから逃れる事は難しいのは承知していますが、出来るだけ上手くかわしながら、溜まり過ぎないように気を付けて下さいね。