前回は膝について取り上げましたので、ついでという訳でもありませんが、今回ももう少し書いてみようかと。
テレビなどでは膝に装着するサポーターのCMをしばしば目にします。
しかしズバリお勧めはしません。
ガッチリと膝を固定するようなサポーターは特にです。
それがなければ歩けないという方が一時的に使用するのならともかく、とりあえず膝の調子が悪いから何となく常用する、というのはお勧めできません。
膝のお皿は膝蓋骨といいます。
この膝蓋骨は膝を曲げると下に、伸ばすと上に移動します。
このお皿の運動は膝関節の正しい運動には不可欠ですが、サポーターはその運動を妨げます。
太ももの骨を大腿骨と言いますが、膝蓋骨とこの大腿骨の関節を膝蓋大腿関節と言います。
お皿には本来辿るべきレールがありますが、そこから逸脱していく事で痛みや違和感を生じます。
その状態を放置していると、やがて膝全体に問題が波及していきます。
ゆえに正しい膝蓋骨の運動を維持する事はとても大切なことなのです。
お皿は正しいレールから外れる時は、基本的に外側に外れていきます。
理屈は簡単です。
膝の外側にある筋肉や筋膜は、内側にある筋肉や筋膜よりも固く、強くなりやすいからです。
同時に内側は弱化しやすい傾向がありますので、どうしても綱引きで言えば外側が優位になってしまうのです。
膝に問題がある方は、実際に腸脛靭帯という太ももの外側にある構造がとても固くなっている傾向があります。
腸脛靭帯には膝蓋骨の外側にも付着部があるので、固く短くなれば当然お皿は外側に引っ張られます。
この場合必要なのは膝蓋骨の正しい運動を取り戻すことであって、サポーターで固定してしまう事ではありません。
ぜひみなさんは膝に不具合を感じた時は、早めに正しい処置を受けて下さいね。
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