椎間板について

腰椎の椎間板


人間の背骨は24個の骨が連なってできています。骨の形は頚椎、胸椎、腰椎でそれぞれ異なりますが、図は腰椎を描いています。簡単に説明すると前側(画像では左側)には体重を支える構造の椎体があり、その後ろ側はアーチのような構造になっています。

このアーチは脊髄のおさまっているトンネルを作ります。さらにその両脇には上下に関節が付いていてます。つまり体重を支え、脊髄を守りつつ、様々な運動を可能にするという構造になっています。

椎間板は椎体と椎体の間にあって動的クッションのような働きをします。椎間板は水分が行き来する構造なので朝には厚みが増しています。

朝に身長を測るとやや高くなっているのはそのためです。椎間板ヘルニアの方が椎間板のはみ出し方、膨れ方、神経へ当たり方によっては朝方に症状が悪化するのも、やはり朝方に椎間板のサイズが増すことと関係しています。

熟年期以降に身長が縮んでくるのも椎間板が関わっています。椎間板の水分量が減って縦のサイズが薄くなってしまうためです。

椎間板はストレスにさらされると、左右どちらかにはみ出したり、分離することもあります。