レイキ(霊気)は臼井甕男(うすいみかお)先生が始祖とされています。

1922年に山篭りの末に力を得た、悟りを開いた、という状態になったそうです。臼井先生はその一ヵ月後には霊気を「霊気療法」として治療を始めています。臼井霊気療法学会という組織も同じ年に立ち上げていますが、会員には当時の社会的地位がある方たちが揃っていたそうです。

現在の日本では完全にレイキは「スピリチャル」のカテゴリーに振り分けられていますが、当時は完全に人々を「治療」するための療法として使われていたようです。当時は療養所のような所に霊気療法家が何人もいて、やって来る方々を次々と施術していたと言われています。

今の日本では考えられないような光景ですね。レイキの使い方に関しても、当時はより治療に特化したテクニックなどがあったと思われますが、今日では治療的な側面はほぼ失われている印象があります。これはもちろん時代的背景も大いに関係あると思いますが。

やがて臼井霊気は弟子たちによって海外に広まってゆくわけですが、今日ではレイキは日本よりも海外の方がより一般的に認知される存在となっています。日本生まれの療法であるにも関わらず、なぜ日本ではすたれてしまったのか、歴史的な事は分かりませんし興味もありませんが、現実として今日の日本ではほとんどの方がその存在すら知りません。現在の日本ではごく限られた「スピリチャル」な分野や業界の中でレイキは生き残っていますが、このレイキは海外から逆輸入されたものだと言われています。

レイキは海外に広まっていく中で、結果的に様々な分化やアレンジが行われました。少し詳しい方ですと「レイキ」の前に何か言葉がくっ付いた「〇〇レイキ」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。

個人的には自分流にアレンジできるというのはレイキの素晴らしい長所だと思います。それが出来るというのは、それぞれが個人で力の源と繋がれることの証であるとも言えるからです。

例えばネットで「レイキ」と検索すると「宇宙のエネルギー」という言葉がしばしば出てきますが、個人的にはよく分かりません。そもそも「宇宙」という概念も「エネルギー」という概念も私にとっては捉えどころがなさ過ぎますので。私自身は「レイキ」と呼ばれるものの力の源が何であるか、については実は興味はありません。それよりもその力がどう使えるか、に興味があります。

言うなればスマホが大好きで愛用してる方が、スマホの構造自体には興味がないのと同じことです。

ただレイキの解釈については、世の他の物事と同様にその人の自由だと思います。
ですからもしあなたがこれからレイキに初遭遇する予定があるというのであれば、私としては事前に他から得た知識や先入観は脇に置いておいて、自分の感覚を素直に信じてほしいと思いますよ。

その結果「宇宙のエネルギーを感じた」というのであれば、それはそれで素晴らしい体験だと思います。

個人的には「レイキ」よりはるか以前に、人が人を癒す力を普通に使っていた時代があったのではないかと思っています。ただ古の書物や言い伝えなどでは、それはいわゆる「奇跡」であり、往々にして宗教や信仰と結び付けられている事が多いものです。

ところがレイキは宗教や信仰とは一切関係がありません。素晴らしいですよね。

みなさんも機会があればぜひレイキに触れてみて下さい。

ただひとつだけ注意して頂きたい事がありますよ。どの分野、業界にもインチキ、偽者、悪者は存在します。もし相手があなたを脅すような事を言ってきたり(このままでは不幸になるとか、病気になるとか)何か物を売りつけようとしたきたら、即刻脱出した方がいいと思います。

そこはどうか気を付けて下さいね。

カイロプラクティック・ブリーズ 井上省二

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