カイロプラクティックとは?
カイロプラクティックはアメリカ生まれの療法(D・D・パーマーが1895年に創始)です。
人間の生命活動は神経活動を介して行われますが、カイロプラクティックでは脊柱の椎骨のゆがみやズレが正常な神経の流れを障害するために自然治癒力の低下などを含めて様々な症状を引き起こす原因となるという考え方をします。
自然治癒力を高める
カイロプラクティックでは脊柱の関節に生じた問題をサブラクセーションと表現します。分かりやすく言えばある関節が動きが悪くなったり、ゆがんだり、ズレたりする、またはそれによって神経の正常な活動が障害されている状態をさします。
そしてその部位が矯正、アジャストする標的となるわけです。
筋骨格系の問題の改善だけでなく、正常な神経系の活動を取り戻すことで体が本来持っている自然治癒力を高めることを目的とします。(これはカイロプラクティックの施術が自律神経失調症の改善にも有効な理由のひとつだと思われます)
その人を癒す力はその人が持っているという考え方です。
西洋生まれの療法ですが、考え方は東洋的といえるかもしれません。
筋骨格系の問題においても全体を診る
カイロプラクティックの考え方の中に「代償」という概念があります。
例えば脊柱は24個の骨が連なって出来ているわけですが、そのうちのどこかの関節が動かなくなったとしましょう。このような環境では「動かない関節」を肩代わりするために、近くにある関節はより動かなくてはならなくなります。
もちろんこれは関節や椎間板にとっては大きなストレスです。
このような状態が続くと問題を生じる原因となります。この場合「動かない関節」に痛みなどの症状が出れば単純で分かりやすいのですが、実際にはなかなかそうはいきません。
つまり当人が自覚できる症状は代償している部分に出る事が多々あるという事です。
「痛みを感じる場所」=「本当に悪い場所」とは限りません。
こようなケースでは、カイロプラクティックでは「動かない関節」がサブラクセーションであり、それを改善しなければ根本的には問題は解決しないという考え方をします。
体は環境に適応する
これは療法を問いませんが、もちろん日常での体の使い方や姿勢、座り方などはとても大切ですよ。つまりあなたの「意識」です。
例えばある程度のレベルのスポーツ選手になると体つきが競技によって似通ってますよね?水泳や体操の選手などは特にそうです。つまり体は環境に適応するということです。
あなたがあなたの体のためにできることは、「できるだけよい環境を提供してあげる」ということです。もちろん他でもないあなた自身のために。