背中の痛みについて
背中の痛みやしんどさを訴える方はたくさんいらっしゃいます。
典型的な患者さんは胸椎の後弯が大きい、つまり猫背の方が多いのですが、腰痛や首の痛みなど、他の主訴で来られる方も含めてカイロプラクティック院ではよく見られるタイプの骨格といえます。
しかし背中の上部につらさ、しんどさを訴えるストレートタイプの方も少なくありません。
(姿勢はいいはずなのに背中がしんどい、肩こりや腰痛または頭痛もあるという方はストレートタイプ、ストレートネックもご覧下さい。)
猫背になるという事は頭や腕の位置がより体の前方にくるということです。
つまりより重力のストレスを受けやすい環境になる訳です。(図2、図3)
イメージして下さい。例えば上半身を腰の上からスッパリと切ったとしましょう。つまり筋肉や靭帯の支えがなくなったとします。
それでも上半身は、腰に対して理想的な位置にあればボトリと下には落ちないはずです。このバランスでは筋肉や靭帯には最小限のストレスしかかかりません。
しかし猫背の方のバランスでは上半身や頭は前に落ちてしまうでしょう。
もちろん実際には筋肉や靭帯が支えていますからそんな事は起こりませんが、これらの「支える構造」には当然余計なストレスがかかる事になります。
「体のゆがみ」でも説明しましたが、丸い背中、猫背は背中の痛みやしんどさだけでなく肩こりや首の痛み、頭痛や腰痛の原因にもつながります。
治療への道筋は?
- 胸椎の関節の動きの改善
- 胸椎の矯正
- 猫背に適応した筋肉や筋膜のバランスを整える
- 日常の姿勢、座り方の改善
- 短くなった筋肉や筋膜の日常的なストレッチ
※内臓に何らかの問題がある時に「背中の痛み」として感じる事もあります。その場合は基本的には姿勢や体勢による症状の変化がありません。もし夜中に痛む等の症状があれば良くないサインですので内科的検査を受けらた方がよいかもしれません。