痛みを感じる場所イコール悪い場所とは限りません。
例えば関節由来の痛みは遠くまで飛びます。
私自身、仙腸関節という骨盤の関節を痛めたことがありますが、その時には容易に膝まで痛みが飛びました。
もちろん膝には本来は問題がないにもかかわらずです。
手の親指の関節を痛めた時などは、影響は首にも及びました。
他にも神経由来の痛みなどは、ストレスにさらされている神経の支配領域に症状が出ます。
しかしこの場合も痛みやしびれを感じるエリアには、本来は何の問題もありません。
それを思うと私たちの体はパーツの集合体ではなく、ひとつのシステムであることが分かります。
痛みや不具合の究極の、本当の原因や源を探り出すのは、実際には難しいことかもしれません。
日常のあらゆる要素やその方の生き方や性格、考え方なども関わっているはずですから。
しかし究極まで辿り着けなくても、そこに近づく事は出来ます。
慢性的な痛みや不可解な症状が続く時は、目先の現象にとらわれすぎず、原因や源を探り出す事にフォーカスする事が重要です。
それが上手くいけば、もはや治療の必要がないことすらあります。
私たちの体はもともと回復力、自然治癒力を持っているからです。
今あなたが痛みや不具合を感じている部位は、本当に悪い部位なのでしょうか?